第26回日本創外固定・骨延長学会| ご挨拶

ご挨拶 関節内変形への挑戦

第26回 日本創外固定・骨延長学会 開催にあたって

会長お写真
第26回日本創外固定・骨延長学会
会長 寺本 司
帝京大学整形外科学講座
医療法人渡辺会・大洗海岸病院
(N ASAMI 代表)
学会長サイン

この度は第26回日本創外固定・骨延長学会を主催できますことを嬉しく思いますと共に私を会長にご指名いただきました会員の皆様に御礼申し上げます.

本会のテーマを『関節内変形への挑戦』といたしました.

これまで関節外の変形矯正のみが論じられてきましたが、最近では関節内の変形矯正や小侵襲での関節内骨折の整復に関しても、この会で論じられる様になりました.
またシンポジウム「腓骨を考える」では足関節周囲骨折や変形性足関節症の治療における腓骨の問題を取り上げ、足関節における腓骨の役割について皆さんと掘り下げて考えてみたいと思います.

パネルディスカッションは「下腿開放骨折の初期治療」「高齢者に対する創外固定の利点と問題点」といたしました.
下腿開放骨折の初期治療では開放創のデブリの範囲の決定、欠損皮膚の被覆、局所陰圧閉鎖療法、二期的治療への移行方法などを、また高齢者における創外固定の利点と問題点では高齢者に対する創外固定法の利点と特有の骨粗鬆症や痴呆などの合併症について討論する予定です. 主題は、関節形成と関節内変形の治療、偽関節・骨髄炎に対する創外固定治療といたしました.
また今回特別講演として長崎大学形成外科 平野明喜教授に御講演をお願いし頭部・顔面の創外固定で行われている世界の最先端の治療についてお話していただく予定です.

最後に本会終了後 Post Congress として「足部骨髄炎の治療」「Dynamization」のコツについてマスターズレクチャーを、続いて日曜日には「TCVO・DTOOセミナー」を開催いたします. 私たちが20年間あたためてきた企画です.
これまで行ってきた関節内骨切りのコンセプトと手技についてご理解を深めていただければ幸いです.

今回は尾崎教授のお許しを得て長崎で開催することにいたしました.
私を育てていただいた長崎で開催できることを大変うれしく思っています.
皆様方と長崎で御一緒できるのを楽しみにいたしております.